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枸杞樹,クコ

互联网 2021-04-18 14:47:43
クコW kuko3101.jpg クコ分類界:植物界 Plantae門:被子植物門 Magnoliophyta綱:双子葉植物綱 Magnoliopsida目:ナス目 Solanales科:ナス科 Solanaceae属:クコ属 Lycium種:クコ L. chinense学名Lycium chinenseMill., 1768和名クコ(枸杞)英名Chinese desert-thornChinese wolf-berryGoji berry

クコ(枸杞、学名:Lycium chinense)は、東アジア(中国~日本)原産のナス科の落葉低木。荒れ地などに見られ、夏から秋にかけて薄紫色の花を咲かせて、秋に赤い果実をつける。有用植物で、食用や薬用に利用される。北アメリカなどにも移入され、分布を広げている。別名、ウルフベリー、ゴジベリー。中国植物名は枸杞。

目次1 名称2 分布・生育地3 形態・生態4 利用4.1 薬用4.2 食用5 脚注6 参考文献7 関連項目8 外部リンク名称[編集]

和名クコは、漢名に由来する[1]。漢名(中国名)で「枸杞」と書き[2]、中国の古書に「枸橘(カラタチ)のようなとげがあり、杞柳(コリヤナギ)のように枝がしなやかに伸びるので、枸杞と名付けられた」との記述がある[3][4]。

日本の地方により、カラスナンバン、カワラホウズキ、ノナンバンなどの方言名でも呼ばれている[2]。

英名のゴジベリーの名が逆輸入され、日本の園芸店でもゴジベリーの名で流通することも多い。

分布・生育地[編集]

日本全域(北海道・本州・四国・九州・沖縄)、朝鮮半島、中国、台湾に分布する[5]。平地に分布し、山地には見られない[6]。日当たりのよい原野、河川堤防、土手、海岸、市街地や農耕地帯の道ばたなどのやぶに自生しており[6][7]、人の手が加わりやすく、高木が生えきれない環境によく生える。ある程度湿り気のある水辺の砂地を好む[3]。庭などで栽培もされる[1]。日本では、土手や道ばたのやぶでよく見られるが[8]、かつて一時の漢方薬ブームで頻繁に採取され、見かける数が少なくなった[9]。

形態・生態[編集]

高さ1 - 2メートル (m) の落葉の低木で[1]、茎は細長く伸びて直立しない[7]。枝は長さ1 m以上、太さは数ミリメートル (mm) - 1センチメートル (cm) ほどで、細くしなやかである。枝はよく分岐し、地上部は弓状にしなって垂れ下がり[5][1]、やぶ状になる[6]。3 - 4月ころに芽吹き[4]、枝には2 - 4 cm程度の葉と[6]、1 - 2 cm程度の棘が互生する。葉はやや先が尖った楕円形で、数枚が集まるように枝から出る[6]。垂直方向以外に地上にも匍匐茎を伸ばし、枝先が地に接すると発根して[7]、同様の株を次々と作って繁茂する[3]。

葉は、長さ2 - 4 cmの倒披針形か長楕円形の全縁で、束生して数個が集まり、葉質は厚く、軟らかで無毛である[1][7]。葉の付け根には、しばしばとげ状の小枝が生える[5]。

開花期は夏から初秋(7 - 11月)で[4][5]、葉腋から1 - 4個の細い花柄を出し、直径1 cmほどの小さな薄紫色の花が咲く[7]。花は鐘形で[6]、花冠は5裂する[1]。花から5本の長い雄しべが出て、目立つ[8]。

果実は液果で[8]、9月ころに結実し[4]、長径1 - 2.5 cmほどの楕円形で、橙紅色に熟す[1][7]。果実の中に種子が20個ほど入り、一つの種子の大きさは2ミリメートル (mm) 弱ほどで、腎円形や楕円形で平たく、種皮は淡褐色で浅い網目模様があり、ざらつき感がある[8]。

性質は丈夫であり、5月ころに、しばしばハムシの一種トホシクビボソハムシ(Lema decempunctata)の成虫や幼虫が葉を強く食害したり、何種類かのフシダニ(クコフシダニ)が葉裏に寄生して虫癭だらけになったりするが[3][4]、それでもよく耐えて成長し、乾燥にも比較的強い。一旦定着すると匍匐茎を伸ばして増え続け、数年後にはまとまった群落となることが多い。挿し木で簡単に育つ[4]。

クコの花

ナガバクコの果実

利用[編集]実が杏仁豆腐のトッピングに使われる

非常に有用な植物で、葉や果実が食用、茶料、果実酒、薬用などに、また根は漢方薬に用いられる[10]。萌芽力が強くて剪定にも耐えるため、庭園樹や生け垣に利用されることがある[10]。挿し木や株分けで、容易に繁殖することができる[10]。

葉には、ベタイン、ベータ・シトステロールグルコシド、ルチンなどが含まれ、毛細血管を丈夫にする作用があるといわれる[3]。赤く熟した果実には、ベタイン、ゼアキサンチン、フィサリンなどが含まれ[3]、強壮作用があり、酒に漬けこんでクコ酒にするほか[5][7]、生食やドライフルーツでも利用される[4]。薬膳として粥の具や杏仁豆腐のトッピングにもされる。また、柔らかい若葉も食用にされ、軽く茹でて、お浸し、和え物、汁の実に調理されたり[3][7]、サラダや料理のトッピングに利用される[4]。

薬用[編集]

クコの果実は枸杞子(くこし)、根皮は地骨皮(じこっぴ)、葉は枸杞葉(くこよう)という生薬である[2][7]。ナガバクコ(学名: Lycium barbarum)も同様に生薬にされる。採取部により、三者三様の生薬名があるが、強壮薬としての効用は同じで、組み合わせで利用されている[7]。葉は6 - 8月ころ、果実と根皮は秋に採取して、水洗いしたものを天日で乾燥させる[2][7]。根皮には、ベタイン、シトステソル、リノール酸などが含まれ、果実とともに滋養強壮の目的で漢方薬に配剤されている[3]。

民間では、果実、根皮、葉それぞれ1日量5 - 10グラムを600 ccの水で半量になるまで煎じ、3回に分けて服用する用法が知られている[2]。果実は、食欲がなく下痢しやすい人に合わないことが多く、根皮・葉は冷え症の人に対して禁忌とされている[2]。

ワルファリンとの相互作用が報告されている[11]。食品素材として利用する場合のヒトでの安全性・有効性については、信頼できるデータが見当たらない[12]。

果実のドライフルーツ(枸杞子)枸杞子血圧や血糖の低下作用、抗脂肪肝作用などがある。精神が萎えているのを強壮する作用もあるとされている[7]。また、視力減退、腰や膝がだるい症状の人、乾燥性のカラ咳にもよいといわれている[2]。地骨皮抗炎症作用、解熱作用、強壮、高血圧低下作用[7]などがある。清心蓮子飲(せいしんれんしいん)、滋陰至宝湯(じいんしほうとう)などの漢方方剤に配合される。クコ茶としても親しまれる[1]。糖尿病で夜になると寝汗をかき、足の裏がほてる人によいともいわれている[2]。枸杞葉動脈硬化予防[7]、血圧の低下作用などがある。茶料としてクコ茶にする[7]。食用[編集]

若芽、葉茎、果実のいずれも食用や果実酒とする[6][9]。春(4 - 6月)の若芽は、先端の10 cmを摘み取って、茹でて水にさらし、和え物やお浸しにしたり、生のものをよく洗って天ぷらや炒め物、汁の実として調理される[6]。夏から秋にかけての葉も食用にでき、茹でてお浸しや和え物、生のまま天ぷらにしたり、煮付けて炊いた飯に混ぜて、クコ飯にできる[6]。9 - 11月ころのよく熟れた果実は、よく洗ってホワイトリカーに漬け込み、果実酒にする[6][9]。葉や根は細かく刻んで乾燥させ、クコ茶として飲用する[9]。

また、スーパーフードとして商業的に販売されており、「食べる目薬」などと標榜されている[13][14]。

脚注[編集]^ a b c d e f g h 西田尚道監修 志村隆・平野勝男編 2009, p. 229.^ a b c d e f g h 貝津好孝 1995, p. 142.^ a b c d e f g h 田中孝治 1995, p. 136.^ a b c d e f g h 山下智道 2018, p. 43.^ a b c d e 平野隆久監修 1997, p. 261.^ a b c d e f g h i j 田中つとむ・松原渓 2003, p. 54.^ a b c d e f g h i j k l m n o 馬場篤 1996, p. 45.^ a b c d 鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文 2018, p. 63.^ a b c d 奥田重俊監修 講談社編 1996, p. 47.^ a b c 大嶋敏昭監修 2002, p. 154.^ クコの実との相互作用によりINRが上昇した: 症例報告 (エーザイ)(PT-INR(プロトロンビン時間-国際標準化比)はワルファリン投与の際、高くなりすぎると出血の危険性が増え、低くなりすぎると血栓症の危険性が増えるため、適切な値にコントロールされる。)^ クコ(クコシ/クコヨウ) - 「健康食品」の安全性・有効性情報(国立健康・栄養研究所) 閲覧日2012-07-25^ “粗悪品には注意が必要! 今年流行るスーパーフード9選は? | 女性自身” (日本語). WEB女性自身. 2020年3月11日閲覧。^ “オーガニック ゴジベリー - スーパーフード|サンフード スーパーフーズ公式オンラインストア” (日本語). オーガニック ゴジベリー - スーパーフード|サンフード スーパーフーズ公式オンラインストア. 2020年3月11日閲覧。参考文献[編集]大嶋敏昭監修『花色でひける山野草・高山植物』成美堂出版〈ポケット図鑑〉、2002年5月20日、154頁。ISBN 4-415-01906-4。奥田重俊監修 講談社編『新装版 山野草を食べる本』講談社、1996年2月10日、47頁。ISBN 4-06-207959-3。貝津好孝『日本の薬草』小学館〈フィールド・ガイドシリーズ 16〉、1995年7月20日、142頁。ISBN 4-09-208016-6。鈴木庸夫・高橋冬・安延尚文『増補改訂 草木の 種子と果実』誠文堂新光社〈ネイチャーウォッチングガイドブック〉、2018年9月20日、63頁。ISBN 978-4-416-51874-8。田中孝治『効きめと使い方がひと目でわかる 薬草健康法』講談社〈ベストライフ〉、1995年2月15日、136頁。ISBN 4-06-195372-9。田中つとむ・松原渓『日本の山菜』高橋秀男監修、学習研究社〈フィールドベスト図鑑13〉、2003年4月1日、54頁。ISBN 4-05-401881-5。西田尚道監修 志村隆・平野勝男編『日本の樹木』学習研究社〈増補改訂フィールドベスト図鑑 5〉、2009年8月4日、229頁。ISBN 978-4-05-403844-8。馬場篤『薬草500種-栽培から効用まで』大貫茂(写真)、誠文堂新光社、1996年9月27日、45頁。ISBN 4-416-49618-4。平野隆久監修『樹木ガイドブック』永岡書店、1997年5月10日、261頁。ISBN 4-522-21557-6。山下智道『野草と暮らす365日』山と溪谷社、2018年7月1日、43頁。ISBN 978-4-635-58039-7。「川の生き物図鑑 鹿児島の水辺から」鹿児島の自然を記録する会編 南方新社 ISBN 4-931376-69-Xフィールド総合図鑑「川の生物」 財団法人リバーフロント整備センター編 山海堂 ISBN 4-381-02140-1関連項目[編集]ウィキメディア・コモンズには、クコに関連するメディアがあります。スナジグミ(シーベリー)外部リンク[編集]クコ(クコシ/クコヨウ) - 「健康食品」の安全性・有効性情報(国立健康・栄養研究所)クコ葉中の抗菌活性成分 食品衛生学雑誌 39(6), 399-405, 1998-12-00クコ果実の多糖成分について 岐阜大学農学部研究報告 64, 83-88, 1999-12-27典拠管理 ウィキデータを編集LCCN: sh85079084
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